それでは前章であったJavaの情報=変数について説明していきます。
変数とは一般的に値を入れるための箱と説明されることが多いです。
変数を使用することで、値を保持したり、値を変更したりすることができます。
主に
箱に値を入れる→メソッドが箱から値を取り出してコンピューターへの命令に使用する
ことが多いです。
public class Sample{
//箱aに数字1を入れる
public static void main(String[] args) {
//printlnメソッドが箱の中身から数字1を取り出して出力する
System.out.println(箱a);
}
}
それでは変数の使い方について学んでいきましょう!
1.変数の宣言
変数=箱を用意するには「変数の宣言」をします。
変数の宣言の書き方は下記です。
それでは型と変数について説明します。
型について
型とは「箱の種類を決める」ことです。
変数は宣言時に〇〇専用の箱にする必要があります。
例えば、石を箱に入れるときは石専用の箱に。
水を箱に入れるときは水専用の箱に。
では数値を箱に入れるときは数値専用の箱にする必要があります。
まず型の種類は下記9つを覚えましょう。
「データ型」と呼ばれるものです。
データの種類 | 整数 | 少数 | 真偽値 | 文字 | 文字列 | ||||
型の種類 | long | int | short | byte | double | float | boolean | char | String |
データ型で整数を使用する場合
「整数」専用の箱にするには型にlong、int、short、byteのいずれかを使用します。
型の違いについては格納できる整数の範囲による違いです。
longに行くほど整数の範囲が広くbyteに行くほど狭いです。
しかし、一般的には整数専用の箱を作りたいときは、int型を使うようにしましょう。
データ型で小数を使用する場合
続いて「小数」専用の箱にするには型にdouble,floatを使用します。
floatは曖昧な計算をします。より正確なdouble型を使用しましょう。
ただし、doubleもfloatも本当に厳密な計算はできないので誤差が許されない計算を行う場合は使用を避けましょう。
データ型で真偽値を使用する場合
「真偽値」専用の箱にするにはboolean型を使用します。
trueかfalseかの値が入ります。
意味わからないですよね。。。
今後使用する場面が出た時に覚えたら良いのでとりあえず真の値true、偽の値falseが入るんだなと覚えといてください。
ちなみにboolean型の頻度は高いので嫌でも今後使用して覚えると思うのでご安心を!
データ型で文字、文字列を使用する場合
「1文字のみ」専用の箱にするにはchar型、「0文字以上の文字列」専用の箱にするにはString型を使用します。
変数名のつけ方
Javaの変数名には、次のような規則があります。
「変数名は文字、数字、アンダースコア、およびドル記号から構成される。」
言い換えればA〜Z、a〜z、0〜9、_、$以外使用してはダメです。
(アルファベット以外も使用はできるが使わないでください)
「変数名は数字で始まることはできない。」
例:変数名「1age」など数字から始まるものは使用してはダメです。
「変数名はJavaの予約語を使用することはできない。」
予約語とは既に役割を持っている言葉のことです。
「予約語一覧」
abstract,assert,boolean,break,byte,
case,catch,char,class,const,
continue,default,do,double,else,
enum,extends,final,finally,float,
for,goto,if,implements,import,
instanceof,int,interface,long,native,
new,package,private,protected,public,
return,short,static,strictfp,super,
switch,synchrnized,this,throw,throws,
transient,try,void,volatile,while
「どんな値を格納したいかを考え、それに沿った名前を付ける。」
例えばサイトなどで自分の名前情報を入れることってありますよね。
入力してもらった名前のデータを変数に入れるときは、「myName」という名前をつければこの変数は自分の名前が入っているんだと一目でわかります。
「文字の始まりは小文字であること。」
先ほどのmyNameのように先頭は小文字にしましょう。
「単語をつなげて表現する場合は、「2文字目以降の単語の最初を大文字にする」もしくは「単語と単語を_でつなぐ」(単語をつなげることでより詳しく表現する)」
「firstName」や「lastName」を変数名に使用することで
変数名がnameより詳しく表現できます。
変数宣言の例文
練習で名前を格納する変数と歳を格納する変数を作成してみましよう!
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
//Stringが型、nameが変数
//型をStringで定義し文字専用の箱に種類を決めnameという変数を宣言
String name;
//intが型、ageが変数
//型をintで定義し数値専用の箱に種類を決めageという変数を宣言
int age;
}
}
2.変数の代入/初期化
変数の宣言で箱を用意したら箱の中にデータ(値、情報)を入れます。
変数に値を入れることを「変数の代入」と言います。
方法は簡単!
Javaでは文の最後に「 ; 」を入れるので忘れないようにしましょう!
例えば名前を格納する変数に”山田太郎”、年を格納する変数に20という値を入れてみましょう。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
//変数nameを宣言
String name;
//変数nameに山田太郎という値を代入する(文字列を使用するときは""で文字列を囲まないといけない)
name = "山田太郎";
//変数ageを宣言
int age;
//変数ageに20という値を代入する
age = 20;
}
}
簡単ですね!
また変数宣言と変数の代入を同時に行う方法もあります。
これを「変数の初期化」と言います。
同じように変数の初期化で名前を格納する変数に”山田太郎”、年を格納する変数に20という値を入れてみましょう。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
//変数nameを宣言し"山田太郎"をnameに代入
String name = "山田太郎";
//変数ageを宣言し20をageに代入
int age = 20;
}
}
また、変数への「再代入」も可能です。
名前を格納する変数の値を”山田太郎”から”山本治郎”に入れ替えましょう。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
//変数nameを初期化、"山田太郎"をnameに代入
String name = "山田太郎";
//変数nameに"山本次郎"を代入
name = "山本次郎";
}
}
3.定数
先ほどの変数の再代入から変数の値は何度でも上書きされてしまうことがわかりました。
しかし、「値を上書きされたくない」こともありますよね。
例えばmyNameという変数に私の名前「patii」を入れるとします。
ですが私の名前が「ゴブぞう」や「ゴンザレス」に変わる可能性もあります。
そこで値を書き換えることができない変数である「定数」を使用します。
定数は変数宣言の前に「final」をつけることで宣言することができます。
定数を使用する際の注意点が1つあります。
では私の名前の定数を作成してみましょう。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
//定数名は大文字
final String MYNAME = "patii";
}
}
定数も初期化が可能です。
まとめ
- 変数とは一般的に値を入れるための箱ことを指す
- 変数=箱を用意するには「変数の宣言」
- 変数宣言の方法は「型 変数名;」
- 型とは「箱の種類を決める」こと
- 変数に値を入れることを「変数の代入」という
- 変数の宣言方法は「型 変数名;」「変数名 = 値;」
- 変数宣言と変数の代入を同時に行うことを「変数の初期化」という
コメント